大阪府 堺市鳳の原田耳鼻咽喉科 外耳道炎(外耳炎)

外耳道炎専門サイト | 原田耳鼻咽喉科

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頻繁に外耳道炎を繰り返している方へ
是非読んでいただきたい内容です。

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外耳道真珠腫について


このページでは完治が難しい厄介な病気であり、外耳道炎がなかなか治らない場合に、潜んでいる可能性のある病気である「外耳道真珠腫」についてご説明いたします。
外耳道真珠腫となってしまう過程をご覧いただき、この人為的な病気を発症させないよう心掛けてください。


外耳道真珠腫の過程

外耳道真珠腫の過程1

①体には外部と接している部分とそうでない部分とがあり、
前者を「体表」、後者を「間質(かんしつ)」
と呼びます。

外耳道真珠腫の過程2

②耳かきや綿棒により上皮は簡単に
傷つけられてしまいます。

外耳道真珠腫の過程3

③耳かきを繰り返すことにより、
上皮の奥の間質まで、耳かきで傷を
つけてしまいます。

外耳道真珠腫の過程4

④傷つけた間質に本来ではできるはずのない、
小さな空洞ができ、そこに耳かきによって運ばれた
上皮が入り込みます。

外耳道真珠腫の過程5

⑤空洞に上皮の一部、(垢)が紛れ込んでしまい、
そのまま上皮や間質は修復され、塞がります。

外耳道真珠腫の過程6

⑥行き場を失った上皮ですが、引き続き代謝を
繰り返し、垢を出し続けます。

外耳道真珠腫の過程7

⑦上皮が垢を溜めた袋状の物体は大きくなり
 続け、真珠腫となります。

外耳道真珠腫の過程8

⑧真珠腫の増殖が止まらず、遂には元の
上皮を押し上げ、耳の穴を狭くしてゆきます。

外耳道真珠腫の過程9

⑨いよいよ真珠腫は皮膚を突き破り、外耳道に
露出を始めます。(右図画像参照)

外耳道真珠腫の過程10

⑩症状を放置すると、肥大化した真珠腫は間質の
さらに奥の骨を破壊しながら増殖を続ける場合があります。



【正常な外耳道】
【外耳道真珠腫1】
【外耳道真珠腫2】


真珠腫が外耳道に露出した状態

真珠腫が外耳道に露出した状態   真珠腫が外耳道に露出した状態
     
真珠腫が外耳道に露出した状態   真珠腫が外耳道に露出した状態


治療法について

診断後、増殖する真珠腫を耳鼻咽喉科で定期的に除去します。

放置すると外耳道の骨の破壊が進行するため、
かならず指示された受診頻度を守るようにしてください。

(患部の状況が広くなっているような場合では、
手術が必要となる場合があります。
その際にはしかるべき医療機関をご紹介いたします。)


  • ■すぐに耳垢が溜まる
  • ■片方の耳だけ耳垢が詰まっている
  • ■頻繁に耳かきをする

・・・・上記のような症状に当てはまる方は早めに受診してください。



難治性の外耳道炎と思われた症例
(ただの外耳道真菌症だと思ったら実は・・・)

【治療前】
【治療後】

左の耳が聞こえにくく来院されました。すでに治療を受けられていましたが、疼痛を伴う処置を受けた後しばらくは聴こえるがすぐに元に戻るという状態で、転院されてきました。よく見ると外耳道は狭くなり真菌(カビ)が認められました。(治療前の映像)
すぐにブロー氏液の耳浴を行った後真菌を可及的に除去しました。しばらく毎日処置を繰り返したところ分泌物に交じって白い塊があったのでまさかと思い病理組織検査(外部の専門機関が顕微鏡で組織を見て、病気を判定する検査)に出したところ、「真珠腫」という結果が得られました。

その後も週に4日以上ブロー氏液による耳浴と顕微鏡下で真珠腫と炎症による汚れを除去、同時に抗真菌剤の経口投与を行いました。

2週間くらいで鼓膜が観察できるようになり、1カ月後にはすっかりきれいになりました。(治療後)

まだ外耳道は右に比べると狭く引き続き真珠腫の処置は必要ですが、自覚症状は全く消失しました。このように治りにくい外耳道炎の中には、真菌を伴った外耳道真珠腫もあるので要注意です。治療に難渋することがよくあります。