


実際には音がしていないのに、音が鳴っているように聞こる症状で、
その程度はその方の感じ方で様々に異なります。

耳鳴りは大きく分けて、
にまずは分かれます。
@ 耳鳴りは重大な疾患(脳腫瘍、脳梗塞の前兆など)の可能性がある場合は、耳鼻咽喉科の領域外の治療になりますので、CT、MRIなどで検査を行い、脳神経内科などしかるべき機関を紹介いたします
A @の除外診断を行なったうえで、Aは耳鼻咽喉科の領域での耳鳴りとなります。ただ、こちらに関しても、耳鳴りというよりも他の疾患が原因であり、耳鳴りは副次的な場合がほとんどです。
一例を挙げると・・・、
中耳疾患(急性または慢性中耳炎など)、内耳疾患(内耳炎、メニエル病、めまいなど)、難聴(老人性難聴、突発性難聴など)、各種の腫瘍、全身疾患(心臓血管系など)、代謝疾患(糖尿病など)。
上記に挙げたものはまだまだ一部であり、全てではありません。ただし、注意して頂きたいのは難聴との関係です。逆説的ではありますが、難聴の方は、耳鳴りが起こりやすい傾向にあります。
治療法としては、治療可能である基礎疾患がある場合は、そちらの治療を行なえば大抵の場合耳鳴りは消えます。問題はそうでない場合(基礎疾患が治らない、あるいは基礎疾患が不明の場合)です。
それらの耳鳴りに関しては、はっきり言って、治療法に関する画一的な答えはありません。
そもそも耳鳴りが気になる原因というのは、その患者さんの性格、環境、社会的背景などに問題がある場合が多いので、むしろそちらのほうを是正することが結果として耳鳴りが快方に向かうことが多いです。
最近では、そのような耳鳴りに関する治療法は、「認知行動療法」が有効であるという説が多く支持されるようになってきています。
耳鳴りに対し不安を抱くと、その症状(耳鳴り)に注意が集中し、感覚が敏感になって耳鳴り症状がますます助長され、また不安を生じるという悪循環に陥ることが多々あります。
耳鳴りの患者さんは「ものごとを重大に、そして悪い方向に感じとる傾向が強い」という説が提唱されていますが、このことをもう少し詳しく分析すると、次のようなことがあげられます。
認知療法は、このような耳鳴りの原因と考えられているかたよった思考パターンを正していく治療法です。
実際には、くり返し行われるカウンセリングのなかで、患者さんの悲観的思考パターンを、健全な前向き思考パターンと比較しながら、認知のしかたの多様性を示し、楽観的な思考に傾くように導いていきます。